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2021.08.26ブログこんなの作ってみました!!
Φ32ボーリングバー&ダイナミックダンパー付きホルダー
参考文献 2007年精密工学会春季大会学術講演会論文集
旧大阪市立工業研究所、現大阪産業技術研究所
どうも、常定工作所専務です。
旋盤内径加工におけるビビり対策、皆さんどうされてますか?
超硬バー、防振バーなど高価なボーリングバーがあるとは思いますが
安価な物でL/D8倍が加工出来ればと思い、思案しておりましたら
上記論文を見つけ、実際に作ってみました。
ボーリングバー単体の内部構造は自社オリジナル(Φ32 SCM440調質材、ヘッド S社製、芯の部分は秘密)ですが、ダイナミックダンパーの部分は上記論文を参考にして作りました。
結果は・・・
L/D8倍にて仕上げ面良好!!
被削材S45C、使用チップイゲタロイTNMG160404N-EX AC520U
切削条件S450F0.12切込み0.2
切込み0.4が限界、0.6だとビビりがでました。
どこまで出せるかテストしてみましたが・・・
さすがに9倍は無理でした・・・
L/D7倍でもテストしました。
切込み0.8で若干のビビりが出る程度、現実的な使用限界はこの辺りなのかな?
L/D9倍以上を目指すとなると、ダンパー自体の材質、振動吸収ゴム等の選定、バー単体の変更等まだまだ壁が高そうです・・・
P.S
ブログにUPするにあたって、大阪産業技術研究所へ問い合わせた所、住友電工ハードメタル株式会社と共有で特許取得しておりますから確認下さいとのこと。
同社へ問い合わせ、本HPへの掲載について了承いただきました。
尚、本件の事業上の実施には上記特許権様からの許諾が必要です。ご注意ください。
大阪産業技術研究所様、住友電工ハードメタル株式会社様ありがとうございました!!